カエルの念力
『カエルの念力』は、四百字詰め原稿用紙(20字×20行)にして10枚弱の作品。運動会を中止するために、カエルの念力で雨を降らせると奇妙なハナシをもちかけてきた転校生。怪しげなファンタジー……かと思いきや、ぷちミステリー!?
いつ書いたのか、どんな経緯で着想を得たのかは記憶がサダカではない……。天気をコントロールするという話から、(天気に関係がありそうな?両生類の)カエルを設定したのだろう。登場するのは風変わりなカエルがいいだろうと考え、容姿はツノガエルをイメージして書いたのは覚えている。作品の核となる《どちらに転んでも儲かる賭け》のアイディア自体は、おそらく大して斬新なものではないだろう──そう考えて、イマイチ感のある作品として放置していたのだが、先日たまたま読み返してみたところ、これはこれで、ちょっと変わった味わいがあるのではないか……という気がしてきて、投稿してみることにした。