神への陳情(ショートショート)
原稿用紙1枚半に満たない、サラッと読めるショートショート。
《環境破壊を続ける人類は地球にとってのガン細胞》というようなことが言われるようになったのはいつ頃だったろうか? この見解は当初衝撃的でもあり、「言われてみれば確かに」感があって説得力もあった。この「意外性(しかも判りやすい)」をオチに利用したのが『神への陳情』ということになる。しかし、《環境破壊を続ける人類は地球にとってのガン細胞》という概念はすでに一般に浸透し、目新しいものではない……。意外性としては新鮮味に欠けるので、これだけではアイディア・ストーリーとしては弱いのではないか……そう考えていた。これに、もうひとひねりしたのが次に投稿する『地球のタネ』ということになる。